磨心
トキワレンゲが咲いてました。
白い可憐な花です。
ポワンとメロンの様な甘い香りを放ったような気がしましたが
あんまり匂いませんでした。
そして、花はあっという間に散っていきます。
儚くも美しい、儚いから美しいのか、色々と教えられます。
我々は、「こうあったらいいなぁ」「あの時こうしてればなぁ」と理想を追い求めたり
過去の出来事に囚われてしまいがちですが、もちろんそれは我々人間の心情ですが
あくまでも、この「今」という刹那の時を我々は生きているのだということは忘れてはいけないなぁと
このトキワレンゲを見て思った次第であります。
今行うことに集中する姿は、花の様に美しいですしね。
美しくなりたいと思う女性、中には男性もおられるかもしれませんが
美しくなる努力は何も外面だけでなく、こうした内面を磨くことにもあるのです。
いくら外面が美しくなっても、内面が磨かなければ、真の美しい人にはなれませんよね。
「美しい国日本」っていろんな捉え方があると思いますが、自然とか町の景観だけを美しくするのでなく
日本人本来の美しい心のことだと私は思うのです。
日本は物質的に豊かになり、「おしゃれ」などに時間とお金を費やす事が普通になりましたが
その反面我執に囚われ、思いやりがかけたり、心ない行動が横行して、世間が殺伐としていったのも
事実であります。
弘法様の言葉に「物の興廃は必ず人に由る。」とあり次に「人の昇沈は定めて道に在り」と続きます。
国の繁栄も、組織や会社の繁栄も人によるのだと、そしてその人は道心を持つことが大切なんだと言うことで
あります。
道心とは菩提心、求道心であります。
つまり、菩提心、求道心は心の美容であります。
男女ともに心の美容も心がけましょう。