住職の日記

瞋 怒りの象徴

昨晩、何やら玄関が騒がしいなぁと思って行きますと

蛇がツバメの巣を襲撃しておりました。

これは母鳥でしょうか?果敢に蛇に向かっていった際に

蛇に攻撃を受け、ご覧の通りハゲハゲになってしまいました。

危機一髪のところで蛇を追い払いましたが、残念ながらひな鳥が一匹死んでしまいました。

まぁ、蛇にも生きていかないければいけない事情があるかもしれませんが、

本当に恐ろしいなぁと思いました。

…蛇は執念深いとされ、仏教で言う「三毒」である「貪」「瞋」「痴」と言う

煩悩の「瞋」の象徴でもあります。

無智より生じる貪る心が生まれ、それを満たされない際に生じる、憎しみ、恨みの怒り炎であります。

…本当に執念深いと思いましたのは、性懲りもなく今日の日中また

どこからか現れて、ひな鳥を狙おうとしていたのです。

また、間一髪のところで追い払い、今度はかなり遠いところまで追い払ったので

もう大丈夫だと思いますが…。本当にしつこいです。

でも、こうした蛇のような執着心を我々人間も持っているので、気をつけたいなぁと思いました。

何とか下駄箱の上でかごに入れ、子育で再開しました。

親鳥も、育児放棄せず、満身創痍の中、今も懸命に餌を運んでいます。

カラスがいたり、蛇がいたり、田んぼが減少したり、燕は苦戦しながらも

懸命に子育て中であります。

我々もできる事で、支えて行きたいと思った次第であります。

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