住職の日記

相反する意見に惑わされず…

相反する意見に惑わされず…

少し遅れてしまいましたが、「七草粥」です。

正月ごちそうを食べ過ぎて疲れた胃を休める為に頂くのですが

どんなに胃に良くても、食べ過ぎたら意味ないよなぁと思いつつ、たくさん頂きました。

さて、何事も突き詰め過ぎたり、一生懸命になり過ぎる事はよくありませんね。

車のブレーキにもハンドルにも遊びがあるように余裕は大切です。

それらが無かったら、急カーブ、急ブレーキの連続で、道路がとんでもないことになります。

しかし、反対に緩みすぎるのはよくありません。

遊びや無駄は大切と言い、目の前の事をこなしていかなければ

無駄は本当の無駄に、遊びは本当の遊びになります。

社会人としては失格ですね。

従って、緩みすぎず、張り詰めすぎないことが大切です。

ギターの弦は張りすぎても、緩みすぎても音は出ません。

仏教には中道という言葉があり、相反する意見に囚われてはいけないのです。

「悪いもの」と言っても視点を変えれば、良い所が浮かんできますし

反対に「善いもの」も視点を変えれば悪いところが浮かび上がってきます。

善いことが続けば、視点を変えれば慢心を生む原因になりますし

悪いことがあっても、視点を変えればその経験のおかげで、大成功を招く事もあるのです。

「三界は安きことなし」と申しますように、気持ちはわかりますが目の前に起こった出来事を真に受けると

惑わされ勝手に有頂天に登ったり、地獄に落ちたりしますが、本当はその両方は視点を変えれば一緒なのです。

増えても減ってもいない、成功も失敗もない、そうした相反する意見に惑わされず

日々すべきことを、淡々と行いたいですね。

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