住職の日記

白い花×新緑×青い空は最高

白い花×新緑×青い空は最高

ナンジャモンジャの花が咲き出しました。

ナンジャモンジャの花はこうした白い可憐な花ですので

新緑や青い空などと掛け合わせると、更にその良さが増します。

何かと何かを掛け合わせる事により、新しい物が生まれ、相乗効果により

個々の力が更に増していくことがあります。

仏像でも「何だろう?」と思う仏様が、特に密教寺院などにおられます。

大黒天×毘沙門天×弁財天の掛け合わせで「三面大黒天」が生まれたり

愛染明王×不動明王の掛け合わせによって生まれた「両頭愛染明王」と言った

その掛けあわせにより、すさまじい魅力と高い功徳を持つことが出来るのです。

真言宗には「不二の発想」というものがあり、そうした思想があるからこそ

こうした、魅力的な尊格が誕生したのでしょう。

その為には、互いに謙虚でなければならないのと、そして個性を出さなければマッチングしません。

よくあるのは、自分の意見は一切言わず、腹の中は隠したまま合わせようとすることは

経験上うまく行きません。

人と協力することは大切ですし、尊いことですが、最低限共通して持っていなければならない

目的がずれていたりした場合、後々ズレが生じてくるので、道がそれることがあるのです。

従って、個性をある程度外に出せば、「目的が一緒かも…」「あいつと何か仕事したいなぁ」

「面白そうだから声掛けよう」と引き合わせるまでの時間も、相当短縮できるのです。

ですから、不二なのだからと言って、完全に相手に委ねる事は、間違いであり

互いの魂の共鳴が不二ですので、つまりこちら側も相手に尽くさなければならないのです。

簡単に言うと、漫才のボケとツッコミでしょうか?

どちらも、ボケてもどうにもなりませんし、ツッコミ二人でも、ボケがあってのツッコミなので

成立しませんよね。

調和の世と言いますが、それはなぁなぁにして相手に合わすだけでは、どうにもならないのです。

それぞれが、自身に備わった命を燃やす事が、大切になるのです。

その個性の集合体がこの世の姿で、後は組み替えたり、状況状況に合わせて

色々な新しい物を創造していくのです。

もう、情報や物が出揃った時代、特に新しい事や物を作ろうとすることは

こうした不二の発想を持つことが大切になるのです。

つまり、個性を出せば嫌われる事も多いですが、これだけ物が普遍的に広がった今

個性をある程度出さなければ、逆に調和が難しいと思うのです。

と思うと、これからいろんな個性を持った店や場所や人が世の中に現れるということなので

豊かに、そして楽しくなりそうですね。

ワクワクする今日このごろです。

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