用がなくたっていいじゃないか
今日は天気予報通り、午後からシトシト雨が降ってきました。
なんかこれから寒さが厳しくなるそうですよ。
どうか、ご自愛ください。
さてさて、今日買い物に出かけ、その帰りにセラモール(常滑焼団地)に行ってきました。
幾つかお店が並んでいるのですが、セラモールに行くと私は必ず「にざまつ」さんに行きます。
もちろん何か目的のものは無いのですが、このお店見ているだけで面白いので
しいて言えば、その場に行くことが目的となりますかね。
何が面白いのかと言うと、いろいろな発見に出会えるからです。
例えば「なんと見事な泡立ち!!つまようじも立つキメの細かさ」とPOPが書かれていて
陶器のビールグラスにビールが注がれて、その立った泡に爪楊枝が刺さっている写真も添えてあるのです。
これ、ビール好きの人は一度は試したいだろうなぁと思います。
他には、水が美味しくなる陶器のボトルとか、陶器だけでなくいろんな小物や
喫茶スペースもあり、時期によってはかき氷や鍋焼きうどんも頂けるそうです。
もうお気づきだと思いますが、「物」を売ってないのです。
常滑焼団地なんだから「陶器」売らなくてどうする?と思われるかもしれませんが
陶器も素晴らしいのでしょうが、それ以上に、このお店の場に価値があり
皆さんそれ目当てに来ているんではないでしょうか?
事実、いろいろお店がありましたが、平日の昼間で尚且つ雨という天候にもかかわらず
お客さんはたくさんおられました。
そして、POPをじっくり読んでいますから、滞在時間も長いですし。
だから用がなくてもフラーと行きたくなるのですね。
逆に、ものだけ売っている店っているのは、どんなに「40%ダウン」と値札に書いてあっても
何か買う気が起きません。
「何か無いかなぁ」という宝探しの探検に似た、心境なんでしょうか
そうした奥行きがあると、「あ!!」というものに出会ったら無性に欲しくなります。
そうなると、今日買って帰りたくなるので、損得勘定はあんまりしなくなりますしね。
物だけでなく「方便」に価値があると、人を惹きつけるのですね。
そして、ここの草餅が美味しいです。
窯屋は昔体力がいる仕事だったので、そのまかないとして、この草餅が振る舞われたそうです。
こうしたお店は楽しい。
用がなくても行きますね。