住職の日記

欲望を少し減らすと

欲望を少し減らすと

こんにちは。

今日は風が強いです。

境内を枯葉が舞ってます。

今日は三連休の最終日です、楽しんでください。

公園にいったら蓑虫がぶら下がっていました。

着々と冬支度です。

さて、私達はいろいろやりたい事、欲しい物それぞれあります。

ですが、それを直ぐにいっぺんに得ようとすると、苦しみが生まれ、言わば不幸になります。

いろいろ、欲しい物ややりたい事の中から、今すぐどうにもならない事は取り敢えず諦めて

今取り敢えずやれる事から得ようとします。

そうすると、心が満たされて、幸せに感じられます。

「足るを知る」という言葉の通り、これで充分ですと、満足する事を覚えるのです。

欲望を膨らませていけばいくほど、苦しみは膨らむばかりです。

例えば京都は全部廻るのに、三年かかると言われています。

忙しい私達は、そうは滞在できません、ですから一日とかでは、本当に一部しか、満喫できません。

ですから、京都のガイドブックであれもこれも行きたい!あれもこれも食べたい!と旅行に望むと、「あー全然廻れなかったねぇ」と少し、残念な気持ちが残ってしまいます。

せっかく行って、少し不幸になってるのです。

ですが、今日は東山の方を巡ろう、今日は嵐山に行こう、今日は鞍馬、貴船に行こうと、今日は取り敢えずこんなけとポイントをおいて、巡るとどうでしょう?

「東山楽しかったねー。今度は嵐山に行ってみましょう」と満足し、素敵な旅になります。

同じ旅行でも、えらい違いです。

この違いは、「あれもこれも行きたい」とたくさんの欲望から「今日は嵐山にしましょう」と欲望を減らした結果、幸せになれたのです。

よく勘違いされるのは、幸せになる為には欲望がよくないと思われているところです。

欲望は幸せになる為には必要なのです。

しかし、欲望は必要なのですが、これが多すぎるともちろん不幸になります。

従って、欲望を減らすそして、叶えられるところから、叶えて行くと言う事です。

そうする事により、私達は幸せをかんじられるのです。

言わば煩悩をコントロール出来るかですね。

ですから、直ぐにあれもこれも得ようとすると、不幸な時間が長くなります。

そして、その間は、自分では気付かないかも知れませんが、周りの人はすごく遠ざかっています。

欲深い!嫌い!

欲が多いと、それを叶えたいと欲が滲み出てこんな感じで嫌われます。

よく、大きな目標を達成しても、周りの人から、何か嫌われてた。

と言う話を聞きますが、それはその間が問題だったのでしょう。

同じ場所に行くなら、その目的よりも、過程を大切にしなければなりません。

目的達成よりも、過程の方が大事と言えます。

テレビや映画でも、主人公が最初の方でピンチになりますね?

ハラハラドキドキしますが、誰も死ぬとは思いませんでしょ?

主役が登場してから、数分でいなくなったら、どうなんでしょう?

ある意味結果はわかっているですが、それまでの過程が楽しいのです。

ですから、あれもこれもやらなければ!と急ぐ気持ちはわかりますが

やれる事から少しづつやらなければ、幸せは遠のいて行きます。

急げば、過程も結果も不幸です。

その為には、欲望を少し減らし、心を満足させる事を学ばなければなりません。

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