住職の日記

本来の心の姿を失わない為に

本来の心の姿を失わない為に

今日は少し雨が降りました。

でも、例年に比べ少ないでしょうね。

何でも過ぎるのはまずいですね。

菩提樹の花が綺麗です。

さて、こうして雨に濡れ花や葉がいっそう冴える様に、

我々の心も洗い流す事により元の輝きを取り戻す事が出来ます。

我々の心は本来清浄であるのですが、生きているとどうしても心に塵が積もり、本来の姿を忘れてしまうのです。

そして、心が曇ってしまい言動が悪くなり不幸を招いてしまうのです。

したがって、本来の心の姿を忘れないように努める事が大切になります。

その為には、今行う事を工夫して行う事が大切になります。

工夫とは実は仏教用語で、何かに専念して行う事です。

祈るときは一心に祈り、掃除をするときは一心に掃除をし、食事をするときは一心に食事を味わいと、工夫することが大切になります。

このように工夫して行う事により、煩悩から離れる事が出来るので、清浄な心が保たれ、穏やかに生活が出来るのです。

流れる水が美しいように、絶え間なく工夫し続ける事で、心が濁らずに済みます。

しかし、少しでも流れが止まれば水は濁りだすように、我々の心もそれと一緒です。

止まりかけたら、何でもいいので工夫してみましょう。

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