住職の日記

本尊はいろいろ 組織のトップは懐を深く

こんばんは。

夜寝るとき暑くっても明け方涼しいので体調管理に気を付けてください。

夏の疲れが徐々に出てくる時期です。

さて、よく「真言宗のお寺はいろんな仏さんが本尊となってますねぇ」と言われます。

一般的には例外はあるが浄土系の寺院は阿弥陀如来、禅宗系は釈迦如来が多いです。

真言宗の根本仏はあくまで大日如来でありますが、様々な如来、菩薩、明王、天が本尊になっています。

皆さんが良く御存じのお地蔵さんや観音さんは実は大日如来がお姿を変えた菩薩であります。

真言宗の教義の言葉に「一門即普門」という言葉があります。

普門は大日如来をさします。

一門とは地蔵さんや観音さんやお不動さんなどの様々な諸尊です。

つまり、お地蔵さんを信仰しようが観音さんをお参りしようがそれは、そのまま大日如来を拝むことになっているのです。

ですから、わざわざ大日信仰に変える必要はないのです。

もし「真言宗の本尊は大日に限る」という考えでは当山のようなお地蔵さんは存在しなかったでしょう。

地域によってお地蔵さんは雨を降らしたり、病を治したりその地域の人々の願いを叶え私たちに寄り添ってきました。

もちろんこのお地蔵さんもあくまで大日如来が姿を変化させて、私たちにより親しみのあるお地蔵さんに変化されているのです。

日本に様々な種類の諸仏諸菩薩が生まれたのは「本尊は大日に限る」と言わず様々な信仰を生み出した、真言宗の教えの懐の深さのお陰であるのです。

組織のトップもこれぐらい懐が深いと部下に素晴らしい人材がたくさんできます。

自分が俺がと自分の考えを押し付けずトップの人は部下の個性を伸ばしてあげましょう。

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四季桜。

昨年は九月の終りには咲きました。

桜と言っても様々な種類があります。

組織のトップの人は寛大な心を持ち、個性を伸ばしてあげましょう。

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