住職の日記

朝月夜

今朝、朝月夜が見れました。

東の空には太陽、西の空には月が。

有明の青い空は薬師如来の表れで、千の光を放つ太陽と、ひっそりと浮かぶ月はそれぞれ

脇士の日光菩薩、月光菩薩でしょうか?

冬の朝の澄み切った空気は、心の迷いを晴らしてくれます。

「病は気から」と申しますように、病の元凶は心の迷いからであります。

これも薬師如来の功徳でしょう。

そして、夕方には西の空に阿弥陀如来が顔を覗かせ

すべての存在に慈悲の光を別け隔てなく照らされて、すべてを生かしてくださります。

御仏(大日如来)は我々を救おうとしてくださっていて、様々な姿に変えて

我々に寄り添ってくださるので、こうした自然現象は御仏の慈悲の表れの一つでしょう。

悲しく辛い時、寄り添ってくれる人は観音菩薩や地蔵菩薩で、道を外れそうになった時

体を張って止めてくれる人は不動明王です。

それらもすべて御仏の命の現れです。

ですから、仏の胎内にいる、我々はこうして御仏の光をキャッチして、自身もそうした方便が備わっている

というよりも、我々も仏の一部だということを悟りそれを実践することが大切ですね。

それを遮るのは言うまでもなく心の迷いの雲でありますが

それを、晴らす薬は薬師の瑠璃光ということでしょう。

これに勝る妙薬は無いのかもしれません。

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