住職の日記

春はすぐそこ

本日は「大寒」。

暦通り今日はとても寒いです。

しかし、大寒の次は待ちに待った「立春」春です。

春はもうすぐそこです。

我々は困難な事に出会った時に、これが永久に続くのでは?

と思ってしまい、気が病んでしまうことがあります。

しかし、春が来ない冬が無い、明けない夜は無い

止まない雨は無いと言うように

諸行無常の理に従い、いつかは良い時が来るのです。

‥‥逆に言えば、良い時もずっとは続かないと言うことですね。

ただ、我々人間は良いことがあるとこれが永久に続くと

思い込みついつい慢心してしまいます。

仏教ではこうした妄執に囚われ慢心する事を忌み嫌います。

ですから、良い時はこれは長くは続かないと、戒め

悪い事に直面したら、いつかは晴れると自身を励まし

生きる力を湧き上がらせ、このアップダウンの

振り幅を減らす事が、心穏やかに暮らす為の秘訣ですね。

心情としては良いことだけ欲しいと言うのが本音ですが

やがて、それは諸行無常の理に従い、状況が変わり

やがて楽は苦に変わります。

ですから、楽に狂乱せず、苦を極端に厭わず

あるがままに、受け止めていきていきたいですね。

中々難しいですが、常ならずの世に翻弄されながら

生きるか?それとも無常であると心得て

その流れに添いながら、平穏に生きていくか?

結果は大きく違ってくるかもしれませんね。

いずれにしても、ご自愛ください。

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