住職の日記

明日ありと思う…



桜の花が本格的に咲いてきました。

今年咲いた花は、昨年咲いた花とは別の命を宿しています。

ですから、この花と出会えるのは、今この一瞬なのです。

「明日ありと思う心の仇桜」と申しますように桜の花の命は大変短いものであります。

風雨に晒されようものなら、たちまちに散ってしまいます。

そして、何もこれは桜に限ったことではありませんね。

「ありがとう」という言葉は「有難い」という言葉から来ています。

そして、その反対は「当たり前」。

明日があって「当たり前」と思い込んでいると言うことは、同時に感謝の念も

薄らいでいると言えます。

そうした、傲慢な生き方を何年していても、本当の幸福にはたどり着けませんね。

こうして今を生かされる事を、当たり前と思わず、有難い事だと感じいきられる

事が本当の幸福なのかもしれませんね。

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