住職の日記

日本の文化

こんばんは。

土日ともによい天気になりました。

昨日は第二土曜なので知多四国主催の歩き遍路のスマイル会に参加させていただきました。

東浦町から半田市までのコースで16キロ歩きました。

さて、昨日東浦の町を歩いていたら玄関に国旗を掲げているお宅を見かけました。

国旗を掲げる家が少なくなっていく中で大変素晴らしいことだと思いました。

昔は当たり前にやっていたことが今は新鮮に思えてしまうことが少しさみしい気がします。

科学、文明が発展し目に見えないものに価値を見いだせないのかもしれません。

日本の代表的な行事にお盆があります。

お盆にはご先祖様があの世から帰って来られるといいます。

帰ってきてくれたご先祖様をお迎えするに当たり、精霊棚を用意して餅をついてソーメンをゆでてとおもてなしをいたします。

そして家族、親戚、ご先祖様と一緒に御盆を過ごします。

亡くなった方が帰ってきて、一緒に過ごすという日本にはこんな心豊かな習慣があるんです。

もし自分が死んで帰ってくる側だったら、自分たちの子供や孫がソーメンや餅を用意して待っていたら嬉しくないですか?

逆になかったらとても寂しいですよね。

あなたが仕事から帰ってきてご飯があったらうれしいですよね。

簡単に言うとそういうことです。

このお盆は人に対する思いやり、こうしたら喜んでもらえるかなぁと言う心の教養の場でもあるのです。

目に見えないから意味が無いと言ってやめてしまうのであれば非常にもったいないですね。

このお盆をやるからと言って頭が良くなるわけでもありません、準備もしなければなりません。

ただひとつ言えるのは思いやりの心が養えるということです。

ご先祖様つまり相手のことを考えられる思いやりの心です。

日本やお寺の行事には非常に奥深い行事が多いと思います。

これからどんどん科学、文化が発展していくと思いますが、こういった日本人の心を崩さず取り入れていきたいなと思いました。

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古い文化を守りつつ新しい文化を取り入れていきたいなと思います。

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