住職の日記

新たに巣を作り出しました

ツバメが何故か隣に新たな巣を作り出しました。

…何か不都合があるのでしょうか?

つばめはこう見えて小言が多いのです。

今までも、巣が落っこちないように下に支えをつけた途端

寄り付かなくなったりします。

こんな感じに。

とても良さそうなのですが、全く寄り付きません。

つばめは人通りが有るところを好みに巣を作るのですが、

こちらから少しでも近づこうとすると、離れていきます。

ですから、特に何かをするわけではなく、こうして巣を作ってもらい

燕を温かく見守って行きたいです。

「不即不離」という言葉がありますが、何でも即かず離れずが大切ですね。

これは「○○過ぎない」仏教の教えの中道の精神にも当てはまるかもしれませんね。

ただ、この中道は真ん中で線を引いたところが中道ではなく

このラインは人それぞれ違います。

ですから、このラインを見つけることが大切ですね。

燕は快く受け入れて、軒先などの場所を貸すだけで十分なんでしょう。

…そしてこれは「無財の七施」と言うお金や物などに頼らずにできる

7つの布施の行いの「房舎施 ぼうしゃせ」に当たると思います。

房舎施とは遠くから来た、旅人などの労苦を労い、家に迎えたり、休憩するところを

提供したりすることです。

つまり、お接待ですね。

こうした「もてなし」の供養の心は、茶道や華道などの日本の文化や商いにも

影響をしているといえます。

こうして、燕が来ると幸せになるという説は、知らず知らずの内にもてなしの心を

養うということなんでしょうね。

みなさんも燕が来たらそっと軒先でも、そっと貸し出してあげてください。

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