思いは受け継がれていく
受け咲き大山蓮華です。
これ全て同じ木から咲いてます。
やっぱ面白いです。
さて、この世に散らない花はありません。
しかし、花が咲くと実がなります。
それがぽとりと地に落ち、また新しい命が生まれます。
その繰り返しによって、我々の命はリレーの様に続いているんですね。
そして続くのは命だけでないはありません。
志、思い、イズムなど、人の心もまたそれと一緒です。
例えばこうして弘法様の事を平成の世になっても慕う人がいるのも、弘法様の思いに共鳴し、それを引き継いでいくのです。
その人の志高い行動は、直接自分に還ってこなくても、人の心に種(思い)が引き継がれていき、またそれが人に人にと続いていきます。
つまり私たち一人一人の行動が、この後の社会を作って行くといっても過言でもありません。
「やったもん勝ちの何でもあり」という自分さえよければいいという生き方をしていけば、そのような種がポンポン落ちていきます。
当然社会はめちゃくちゃになり、すさんだ世になるのは目に見えています。
仏教のシンボルである蓮華は汚泥から咲いてます。
汚泥の中でも汚れることなく清らかな花を咲かすことが出来るのです。
「自分は環境が悪い」「状況が悪い」というのは、単に決めつけているだけで、どんな環境でも咲かす事は出来るのです。
自分の心の中にある種を、苦難の中もがき苦しみながらも花を咲かせようとする姿は、正に仏さまであるのです。
そして、その姿(種)が人の心に受け継がれていくのです。