住職の日記

後は自分たちが決めます

後は自分たちが決めます

こんにちは。

今日はいい天気ですね。

暑いくらいです。

かりんの花が咲き出しました。

これも可憐な花です。

春を楽しみましょう。

さて、先日あるサイトを見ていたらアメリカの有名な小説の「トムソーヤの冒険」について書かれていて

その中の「ペンキ塗り」というお話があるのですが、大変面白いので紹介させていただきます。

「主人公のトムがイタズラをして、罰としてペンキ塗りをさせられます。

トムが嫌々ペンキを塗っていると、通り過ぎるトムの友達がトムをからかったり冷やかしたりします。

そこで、トムは自分の持っているおもちゃなど様々な物で、友人に変わってもらおうとしますが

せいぜいもって30分ほどです。

そこで、トムはあることを思いつきます。

ペンキ塗りをいかにも楽しそうにやって見せるのです。

そうすると友達は「僕にもペンキ塗りをやらせてよ!」とトムにお願いするのです。

でもトムは中々塗らせなかったので、友達はお礼として、リンゴやお菓子などを持ってきてペンキ塗りをさせてもらいます。

こうして、冷やかしてた友達もみんなトムの罠にはまり、次々とペンキを塗りたがり広い塀のペンキ塗りも一日で終わりました。」

とても面白い話です。

この世は仏の世界です。

しかし、修羅や地獄の世界もこの世に存在しているのです。

違う世界がこの世に存在しているのです。

どういう意味かと言いますと、この世の全ての物は空であり、実体がありません。

あるのは我々の認識です。

これは「悪い物」「辛い事」という先入観が私たちを苦しめているのです。

それを少し見方を変えるだけで、素晴く楽しい物になるという事です。

つまり、この世を仏の世界にするのも、地獄の世界にするのも、私たち次第という事です。

「今自分は不幸だ!」と思うと本当に不幸です。

「地獄だ」と思えば地獄です。

しかし、トムを見習って、楽しむ努力をするとこの世は仏の世界になります。

同じことを同じ時間することは変わりないのに、「楽しもう」と努力をすることにより、まるで違う世界にいるのです。

そして、自分がそうして見せることにより、周りも幸せになり、次第に自分も幸せになるのです。

正に相乗効果です。

逆に見るからに嫌々、マイナスの言葉しか発しなければ不の力が充満し、周りもそれに増長して最悪な世界が出来上がります。

それに近づきたいですか?

誰かが幸せな世界にしてくれると待つことはせず、自らが楽しむ努力をすることです。

世界は私たち一人一人の行動で変えていけるという事です。

仏教のシンボルの蓮華も汚泥から咲いてます。

常識に惑わされず、汚泥から清らかな種を見つけ出して、美しい大きい花を咲かせましょう。

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