住職の日記

彼岸は彼岸へ行きましょう

彼岸は彼岸へ行きましょう

萩の花が綺麗です。

もうすぐお彼岸ですね。

暑さ寒さも彼岸までというように、本当に涼しくなりましたね。

ただ、こうした寒暖の差が激しい時は体調を崩しやすい時でもありますので、どうかお体大切にしてください。

さて、先程も申しましたが、もうすぐお彼岸です。

お彼岸とは、迷いの世界(此岸)から悟りの世界(彼岸)に達するという意味であり

この期間はいつも以上に、悟りに至るために仏道修行に精進する事が本来目的であります。

我々が目指す世界は、いわば迷いのない世界であります。

では、その為にはどうしたらいいかというと、一心に「今」を生きるという事です。

花も虫も、一心に与えらた命を全うしています。

そこに、「この先どうなるんだろう?」「死ぬのかなぁ」と言った迷いは無いでしょう。

一心に今を生きると、そういった雑念にとらわれる事がないのでしょう。

異常気象だと何だと言っても確実に季説は移ろいでいき、地球、太陽、我々人間、ありとあらゆるものが

止まることなく動き続けています。

その動き(無常)こそ、この世の真理であり、御仏の教えであるのです。

つまり、道(方便)の中に、御仏の秘密の力隠されていて、その力を引き立たせる為には

この宇宙真理に従い、止まる事なく方便を究竟にする(手立てや過程を一生懸命続ける)事が大切になります。

そうすれば、迷いの霧も晴れ、自分には光が当たっていたと自覚するのです。

つまり、幸せになる為に生きるのではなく、今を生きるから幸せなのです。

もうすぐお彼岸です。

お彼岸中はいつも以上に、道を究竟とし、彼岸へ行きましょう。

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