住職の日記

強いものの捉え方 花や木の生命力は神秘的

こんにちは。

昨日はすごい雷でしたね。

今日も風が強くひょうが降ったり雷がなったり何か落ち着きませんね。

さて、時代がどんなに揺れ動いてもきちんと花は咲いてくれます。

境内の私たちの真言宗智山派の宗紋でもある桔梗が土から目を出して大きくなってきました。

この桔梗は六月ごろ花が咲いて、秋になると葉も茎もなくなり、そして五月ころから土からまた芽が出始めます。

御存じの通り桔梗は可憐な花を咲かせます。

しかし、その花とは違い生命力はすごく強い花です。

私たちの家には家紋がありますよね?

お寺にも宗門とは別に寺の紋、寺紋があります。

この多くは花など植物が多いですよね。

日本人は自然とともに生きているので家紋にも植物が用いられるのでしょう。

名立たる戦国武将も(織田信長は木瓜など)その多くが家紋は植物です。

しかし、西洋の戦士たちはドラゴンやコンドルやライオンなど見た目に強いものを旗に掲げますね。

日本の戦国武将は桔梗や木瓜の紋などの花や植物です。

この違いは何なんでしょうか?

私が思うに日本人は植物の生命力の強さに神秘性を感じたのではないのでしょうか?

桔梗は先程申しました通り、美しい花とは考えられない程の強い生命力を持っています。

木瓜などの瓜系の植物はまさに生命力の強い植物です。

西洋の戦士のように見た目が強いものを旗に記した方が奮い立たせるのではないのかと思います。

しかし日本人の強いものの捉え方は、自然と共に生きているので自然の生命力を強さとしてとらえたのではないのでしょうか?

そんな事を毎年この桔梗を見て感じます。

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毎年この時期元気に芽が出ます。

花が楽しみです。

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