住職の日記

幸せになるためには縁が大切

幸せになるためには縁が大切

アジサイを活けました。

梅雨はアジサイ三昧です。

さて、「縁を大切に」という言葉があります。

とても大切な言葉で、縁無くして我々の幸せはなりません。

仏教に「諸法因縁生、縁欠不生」という言葉があります。

「諸々の事柄は因と縁の和合によって生まれて、縁を欠けば何事も成り立たない。」という意味です。

花は種が周りの土、水、太陽の光を吸収し成長して咲きます。

種が「因」土や水は「縁」です。

それらが合わさって、花が咲くのです。

種(因)だけでも水、土、光(縁)だけでも花(果)は咲きません。

したがって我々が幸せになるためには、縁を大切にしなければならないという事です。

「では、良い縁はどれか?」となってしまいますが、良い縁だけを引っ張ろうとすることは

ある意味悪縁を引っ張ることになります。

縁は網目のごとく、繋がっています。

目に見える縁ばかりでなく、無数の縁があるのです。

「これ嫌い」「あれも嫌い」と言いぷつっと切ると、思わぬところでつながっていて、災難に見舞われてしまいます。

皆さんの周りにも、「あの人嫌い」「あの人いくなら行かない」と交友関係に強いこだわりを持っている人いますよね?

正直めんどくさいですよね。

したがってお声がかからなくなるのです。

縁を色好みしすぎると、幸せな時間を自ら削ることになります。

「良い縁だけ!」をなんて言うのは、善悪でできているこの世の真理に反していますから、幸福になりにくいですね。

良い物はいろんな物の中から生まれてくるように、様々な縁を大切にすると、素晴らしい縁を結ぶことが出来ます。

「結果」は偶然そうなるのではなく、しっかりとした「原因」が存在しています。

その為には、「縁」を大切にし、幸せを享受しましょう。

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