住職の日記

工夫の心こそ日本の象徴

工夫の心こそ日本の象徴

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近所の方から菊の花をたくさんいただきました。

秋の日本の象徴ですね。

菊といってもいろんな種類があるんですね。

春に種を撒き、夏に成長し、秋に収穫することから稲とよく似ていますね。

こうした、秋は木々が落葉していき、花も少ないので

ありがたいですよね。菊の鑑賞会が有るくらいです。

菊は日本の象徴の花であるのですが、有名な「万葉集」には出ておらず

飛鳥・奈良時代には存在しておらす、平安初期に中国から輸入されたそうです。

そして菊の種類は350種類ありますが、菊の育種が盛んになったのは江戸時代以降のことで

その菊の発展により、幕末頃には中国に逆輸入されて、本家を驚かしていたそうです。

…今日本食といえば「ラーメン」と言われますが、ラーメンって元はと言えば

中国から伝わったものですよね?

ですが、ラーメンも今や本家中国の方も驚くほどの発展ぶりです。

日本は文化を取り入れ、それを工夫し発展させるという能力に長けているように思います。

ですから、私はこうした様々な色を彩る菊の花を見ると、その工夫の心こそ

日本の宝であり、象徴ではないかぁと思うのです。

…「工夫」とは実は仏教語でして、もし日本に仏教が伝わっていなかったら

こんなに豊かな発想ができ様々なものが生み出される国になっていたかと思うと、わかりません。

黄金の国ジパングの財宝は、こうした永遠に黄金に輝く仏の教えなのかも知れませんね。

その教えは様々な物に価値を見出し、命を生み出すのです。

何はともあれ、美しい菊の花を大切に使わさせて頂きます。

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