住職の日記

屈することなく

屈することなく

今朝霧が発生しました。

モクモクと境内を包みました。

霧は空気中の暖かく湿った空気が、冷たい空気に触れた際に発生するそうです。

昨日は少しじめじめ暖かったからでしょうか?

予報では今晩からまた、寒さが戻るそうですので、どうか気を付けてください。

「何回も能代弁で叱られ、何回も英語でも怒鳴られ、
 
 そのうちの何回かは理解できなかったけれど、

 何回も小さいから無理だと言われ、

何回も大男が落ちてきて怪我をし、
 
 何日も眠れない夜を過ごし、何回も人の言う事に耳をふさぎ、

 何回も逃げ出そうと思った。

 けれど、

 何万回もパスをし、何万キロもドリブルして、

 何万回も相手をフェイクし、何万回も速攻を出し、

 何万本もシュートを打って、何十足もバッシュを履きつぶし、

 僕はアメリカのコートに立った。

 でも、僕の旅は終わりじゃない。

 これは始まり。

〈バスケットプレーヤー  田臥勇太〉

これは元能代工業の選手でNBAのコートにも立った、名バスケットプレイヤーの田臥選手のTVCMでのセリフです。

田臥選手の華麗なプレーは言うまでなく、人々を魅了します。

しかし、バスケットの選手では173㎝というのはかなり低い方で、

アメリカのプロバスケットリーグのNBAの平均身長は2mですから、その大きな山のような猛者に173㎝の身長で挑むなんて無謀だと、おそらく多くの人に言われたんでしょう。

ですが、自分の特徴である俊敏さと技術を磨き、田臥選手は2004年ついにアメリカのコートに立ちました。

背が低いからNBAは無理だとされてた常識を見事覆したのです。

では、今までの常識は何だったのでしょうか?

田臥選手の出身校である能代工業も昔から強かったわけではなく、背が皆低く背の高い都会的なチームに負けていたのです。

そこで編み出されたのが、能代の代名詞である「走るバスケ」です。

小さい選手の特有の俊敏さを利用しコート全体を走り回り、なるべく身長差が大きく出るゴール下の争いをしないようにしたのです。

それが常勝能代の原点なのです。

バスケの常識は「背の高い方が有利」とされていました。

ですが、能代よりも背の高い選手を擁するチームは次々と、負けていきます。

その常識は何だったんでしょうね。

こうした常識に縛られている人は、背の低い部員に向かって「君たちは背が低いから勝つことは無理だから何もしない」「バスケ自体止めた方がいいよ」とでもいうのでしょうか。

常識というものに縛られ、背が低いというだけで、その選手の輝く才能を見つけることなく、人の可能性を奪う恐ろしい行為です。

では、こういう人は背が高かったら努力するとでもいうのでしょうか?

おそらくこうした人は、背が高くても努力しないでしょう。

そもそも行動力がないのですから、何与えても花は咲きません。

何かに挑戦している人に、行動しない人は何かを言いたがります。

でも、そんな言葉なんかに屈しない事です。

田臥選手の言葉にも出てきますが、「何回も小さいから無理だと言われたが、何万キロもドリブルをし、何万回もフェイクをし、パスをし…アメリカのコートに立った」というように

心無い言葉に屈する事無く、自分の出来る行動をし続けてきたから結果が生まれたのです。

この世は無常で、常に変化し続けています。

行動をしなければ、新しい事は入ってきませんから、止まったままです。

つまり、行動しないとは世の流れに逆らった行いなのです。

そういう人の言葉は時代錯誤というものです。

田臥選手の最後の言葉にも出てきますが「僕はアメリカのコートに立った。でも、僕の旅は終わりじゃない。これは始まり。」というように、

道を選ぶことが重要です。

道を選べば、常に楽しめて自分自身も成長します。

心無い、時代錯誤の言葉に縛られる事無く、自分の信じた道を歩み続けましょう。

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