住職の日記

寄り添う為にある

寄り添う為にある

こんにちは。

土曜の昼下がりいかがお過ごしですか?

いい香りがするなと思ったら金木犀が咲いてました。

金木犀が秋の訪れを教えてくれました。

さて、みなさんのご自宅にある位牌や、お墓は何の為にあると思いますか?

もちろん、ご先祖様や亡くなった方を祀る為ですが、一番の理由としては亡き人とこの世に身を置く我々が寄り添いやすくする為です。

人は亡くなると仏様の世界にお戻りになって行かれます。

仏様の世界は心の中に存在しますが、それだけだと抽象的で、我々からすると手を合わすのはどこだろう?とか、亡くなった人も寄り添いたいけど、何処を拠り所とすればいいのだろう?とか、分かりにくいです。

例えば明日名古屋に集合と言われたらどうですか?

名古屋駅なのか?駅でも改札前なのか、高島屋のエスカレーター前なのか、駅の外なのか?

名古屋と言っても、広いしわからないですよね?

細かく指定してもらわなければ、多分たどり着けないでしょう。

だからこそ、浄土に居られる方々と我々が寄り添いやすくする為には、位牌や墓などの目印が必要となってくるのです。

それらがあると、なくなった方も分かりやすいですし、我々もそれらがあると手を合わさる対象物ができて、いつまでも、亡くなった方の事を思い出しやすくなり、互いに温かい気持ちになりますね。

亡くなった方々といつまでも寄り添えるなんて、素晴らしいですね。

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