住職の日記

安定しすぎると物事は堕落する 危機感も不安もある程度必要

こんばんは。

今日は一日どんよりしていていつ雨が降ってもおかしくない空模様でした。

しばらくこんな天気が続くのでしょうか、空がどんよりしていても笑顔で行きましょう。

笑顔は人の為でも自分の為でもあります。

さて、お寺というとまずパッと浮かぶ言葉と言えば「檀家」という言葉ですよね?

日本にお住まいのみなさまは大体どこかのお寺に属していると思いますが、これは江戸時代の檀家制度の名残です。

幕府の意向でキリスト教を閉めだすという目的もあり、人々をどこかのお寺に所属させて、お寺に民衆をある意味管理してもらう代わりに、事実上仏教が国の宗教になったということです。

それによってお寺は幕府にお墨付きの公的立場を手に入れたのです。

しかし、その公的立場を手に入れたことにより僧侶、お寺の怠慢も指摘されるようになりました。

もちろん、この檀家制度があったことによりこれだけのお寺が維持できたこともあります、そしてお寺の存在が今日の日本の地域社会にも大きく貢献しているのは間違いありません。

ただ、あまりにも手厚く保障するということはやはり慢心、怠慢につながってしまうのですね。

人は安心や安定を求めて生きていると思うのですが、あまりにも安心、安定しすぎると怠慢というものにどうしてもつながると思います。

努力しなくても約束された明日が来るならあなたなら努力しますか?

私はたぶん出来ないでしょう。

だってやってもやらなくても来るなら別にやらなくていいでしょ?ということになりますよね。

そもそも幸福は苦しみがあるから感じられるものです。

人間は少しの不安と危機感を感じながらの方が本当の力、そしてさえた発想が出るのではないでしょうか?

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キササギの花が咲きました。

明日は雨が降るそうです。

今は何の保障もありません、だから明日も頑張ろうと思えます。

皆さんも頑張りましょう。

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