住職の日記

地蔵信仰は民間で作られた

こんにちは。

今日こそは雨降ってほしいですね。

昔から知多半島は降水量が少ないです。

ですから、井戸とかため池が多いのです。

愛知用水ができるまでは、水の問題はこの辺りに住む人は死活問題です。

地蔵寺のある大草は海岸沿いにあるので半農半漁です。

しかし、知多市の佐布里など、海から少し離れたところは漁業はありませんので農業一本です。

考えてみてください、今みたいに情報がない時代日照りが続いたら…とっても不安ですよね。

このブログでも何回か紹介したことあると思いますが佐布里のお寺の本尊様は雨乞い地蔵です。

農業を営む方の切なる願いを叶えるお地蔵さんですよね。

でも、地蔵菩薩が雨を降らす仏さんということは、仏典にはかいてありません。

前身がクシティカルバという大地の神様だったといことから、大地=様々な作物を育つ雨ということで雨の特性をもったのでしょうか?

それでも、根拠は薄いかなぁ。

そうです、様々なご利益があるお地蔵さんは民間の信仰によって作られたのです。

その土地土地が抱える問題を仏さん(如来)より私たちにより近い菩薩のお地蔵さんなら叶えてもらえるのでは?と様々な願いが託されたお地蔵さんが各地域に生まれました。

ですから、お地蔵さんを見るとその時代、その地域の人たちはどんな生活を送られてたかわかります。

民間で作られたお地蔵さん、ある意味地域の本当の宗教といえます。

百日紅の白。

一輪だけ咲いてます。

今頃咲きだしました。

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