住職の日記

地域の様子

こんばんは。

今日は久しぶりの雨でした。

外で仕事をされる方には申し訳ないですが、最近雨が降らなかったのでカラカラに乾いた境内が少し湿ったのでありがたいなぁと思いました。

今雨が降っても喜ぶ人は少ないと思いますが、昔の人々特にお百姓さんにとっては雨が降るか降らないかは死活問題でした。

時代は変わったのですね。

さて、今日は知多四国の会議があったので知多市の佐布里にあります浄蓮寺様に行きました。

この佐布里には「雨寶山 如意寺」というお寺がございます。

ここのご本尊様は農業中心の地域の人々の願い叶えるべくそのまんま「雨乞い地蔵」でございます。

先程も申しました通り昔は農業をやられる方にとっては雨が降るか降らないかは死活問題です。

ですから雨に対する民衆の不安を解消すべく雨乞いのお地蔵さんは作られたのではないのでしょうか?

お寺の縁起を見るとその時代の人々の生活の様子がうかがえます。

また知多半島に知多四国霊場が出来たのも西浦、東浦、篠島、日間賀島があり四つの国があるだけでなく、知多半島の降水量が少ないことも四国と共通しています。

知多半島を車で走ってみるとわかるように溜池と井戸が異常に多いのです。

四国は有名な溜池は満濃池ですね。

降水量が少ない知多半島で農業を行う上で雨が降るか降らないかは重要なことなのです。

さらに佐布里は海に隣接しておらず漁業はなく農業だけなのでそのストレスは他の地域よりも多かったのではないのでしょうか?

お寺の縁起をみてその地域の歴史や信仰を学ぶのも参拝する楽しみの一つですね。

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豊かな自然があることから「知多市のチベット」と言われる佐布里。

また佐布里は梅が有名ですので二月の中旬から梅まつりが開催されます。

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