住職の日記

和は豊かさの象徴

和は豊かさの象徴

春菊の和え物。

旬です。

ほろ苦くて美味しいです。

何か今日は風が強くて、寒いですね。

それもそのはず、もうすぐ立冬を迎えて暦の上では冬になります。

秋が過ぎいよいよ冬か…。

過ごしやすい時は、時間の流れが早く感じます。

さて、この和え物、春菊、にんじん、胡麻、調味料が混ざり合っています。

混ぜ合わすというと、フードプロセッサーでガガガとみじゃみじゃにすると

思い浮かべる人がいると思いますが、それでは味は変わらないのかもしれませんが

見た目に悪いです。

スープや練り物を作る時はそれが最適でしょうが

この和え物に関しては、それでは平和ではありません。

和えるとは、互いの素材を活かしつつ調和することであります。

どちらか一方が自分の方が優れていると我を立てると、成立しませんし

我を全く無くし、全て一緒になればいいとすれば、同質化して

見ていてが楽しくありません。

従って、互いの違いを認め合う事が大切になるのです。

その為には、互いに謙虚でいなければなりません。

もし、少しでも自分は優れている、あいつはダメだという感覚があれば

認める事が出来ず、認めないという事は、自分も認められにくくなるのです。

同質化しているならば、凡人なら凡人ほどエッジを効かせなければ

スルーは避けられませんが、いくら個性だ才能だと言ったところで

他を否定したり、それがあることにより高みに立っているつもりなら

意味ありません。

自分を必要としてくれる相手あっての自分という事は念頭に置いておかなければなりません。

「和を以て貴しとなす」という言葉の通り、互いに認め合い融和していく事が大切になるのです。

和を大切にして、様々な物を受け入れてきたからこそ、今日の豊かな日本があるのです。

私たちの周りにはカレーうどんや、柿ピーチョコやこの和え物の様な一見全然違う食材が

互いの良さを認め合い融和して誕生した美味しい食べ物があるではありませんか。

和は幸せ、豊かさの象徴ですね。

いちばん上に戻る