住職の日記

台風の後は色々と気付かされる

台風の後は色々と気付かされる

台風何とか過ぎました。

やれやれ。。。

我々を苦しめる台風。

しかし、こうして通り過ぎると毎回気付かされることがあります。

それは「無事」って何よりの幸福なのだと。

我々は神仏に祈りを捧げる際に「いい事がありますように」と祈りを捧げます。

が、「いい事って何?」と考えると、非日常的な事を頭に思い浮かべがちですが

実は、何事もない日常こそ最高の幸福で、尊い物なのです。

この世は空で本来「無所得」の世界だから当然と言えば当然ですね。

しかし、生きていると欲が沸々と湧いてきて、それを忘れてしまうのです。

それを、日々の生活で如何に忘れない様にするかが我々の課題であります。

中々難しいですが、大丈夫です。特に日本に住む我々は。

毎年、この台風で半強制的に頼んでもいなくても思い知らされますから…。

この台風は心に宿る垢(妄執)の洗濯ですね。(辛いけど…)

台風が過ぎ去ったあとの景色は憎らしいほど美しいです。

別に何ら変わらない普段の日常の風景ですが、まるで別世界に来たかの様に感じます。

移動したわけではないのに景色が変わるのは、我々の意識が変わったからなのです。

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