住職の日記

反省できるかどうか

こんばんは。

今日は一日寒かったですね、これから年末にかけて寒くなりますね。

さて、本日名古屋市の栄にあります成田山萬福院様の道場で「布薩会」という法要を行いました。

「布薩」とは婆羅門教の新月際と満月祭の前日に行われた儀式を仏教に取り入れたもので、僧侶として守るべき戒、律を確認し、自己の反省をする集会を儀式化したものです。

仏教は仏教の論理を頭で理解していてもそれを行動に移さなければ何も意味がありません。

実践してこそ功徳があるのです。

しかし、私たち人間は生きていると、欲が働き心が淀んでいきます。

次第に慢心が生まれ、人間としてできて当たり前、いつでもできると思い込んでしまい、思いやりがかけた人間になり荒んだ生活になっていきます。

そこで普段の生活を見つめなおし、懺悔し今後の生活で善い行いしようと心の確認をする儀式が「布薩」なのです。

普段の生活態度を反省し、またそれを儀式で行うことによってより自分を戒めることができます。

人間だれにも失敗はあります。

それを悔い改めることにより、大きく成長し器の大きな真人間になって行くのです。

人間は失敗は必ずあると言っても過言でもありません、重要なのはそこで反省できるかどうかだけです。

今年ももうすぐ終わります。

今年色々失敗した方は悔い改め、反省しそして自信を持って再スタートを切りましょう。

私もこの法要に参加させて頂いて、普段の生活を反省し、心の垢が少しは落とせたのではないかなと思いました。

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布薩会の法要の準備です。

慣れない法要なので準備に手こずりました。

寒くなってきたのでお気を付けください。

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