住職の日記

冬の間をいかに過ごすか…

冬の間をいかに過ごすか…

参拝者の方から頂いた、芋ようかん。

これが本当に美味しいのです。

甘さ控えめで、芋そのものの甘みが堪能できます。

さて、今日から三月です。

いよいよ春ですね。

寒い冬を耐え忍んだ様々な命が、いよいよ動き出します。

さて、花が咲くと言うと花の咲く春ばかり目がいってしまいそうですが

当たり前ですが、それよりも前の「冬」をいかに過ごすかが大切なのです。

この期間にじっと耐え忍び、時期を待つのです。

じっと耐え忍ぶと言っても、じっと立ち止まっていることではありません。

自分が、選択した道を周りの誹謗、中傷や三妄による迷いの霧に惑わされぬよう、

自身を拠り所として進むことです。

そうして耐え忍び、方便を続けているからこそ、春が来て花が咲くのです。

花を咲かせたいのなら、今の時代決断し自分の好きなことをすることです。

言い換えれば、ある人からは嫌われる存在になることなのかもしれません。

しかし、決断できないものの未来なんて明るいはずがありません。

変化しない事が、一番穏やかですが、「無常」の鬼はそれを許してはくれません。

その鬼は音もなくすごいスピードで近づいているのです。

もしかしたら気づかないだけで、すでに目の前にいるのかもしれません。

無常を忘れ夢想している時間が長ければ長いほど、気づきにくいものです。

従って、決断すべきなのです。

嫌われても、批判されても、無常の波に飲み込まれるよりは遥かにマシです。

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