住職の日記

光合成しましょう

光合成しましょう

今日は風は少しありましたが、春みたいな日でした。

それもそのはず明日からは二月でもうすぐ節分を迎えます。

春はもうすぐそこなのです。

山茶花の葉が太陽の光に照らされて青々としています。

植物は自分で動き回って餌をとることが出来ませんので、こうして太陽のエネルギーや、根から吸い上げる水や空気中の二酸化炭素を利用して、葉の中の葉緑体という場所で栄養分を作っているそうです。

皆さんもご存じだと思いますが、これを光合成と言います。

こうして、植物はすくすく成長していくんですね。

私たちはついつい「幸せはどこだろう?」「いつか幸せになってやる」などと、どこか遠くに存在しているか、いないかわからないような、幸せを探しだします。

これでは、どんなけ動き回ることが出来ても、幸せに至ることはないでしょう。

この花木の様に、今自分に与えられている環境で幸せを享受することが出来なければ、環境を変えても幸せになることは中々難しいと思います。

先程も申しました通り、花木は太陽の光や、二酸化炭素、水など自分の周りの環境を活かし、栄養分(私たちでいうところの幸せ)を生み出します。

つまり「謙虚さ」と「感謝の心」です。

これがなければ、どこ行っても幸福にはならないし、逆にこれがあればどこでも幸せになるという事です。

光を吸収する努力、根をはり水を吸収する努力が必要となるのです。

そして、花木は栄養を作り出すと同時に、酸素を生み出します。

二酸化炭素を吸い込み、酸素を吐きだす。

そういえば、愚痴も言わず周りに感謝し、いつも前向きで明るい人の周りは、空気が澄んでいて、健康的な葉のようにキラキラしていて、みんなが寄っています。

逆に愚痴ばかり、感謝も出来ない人の周りは不の空気が充満していて淀んでいますし、人もいません。

我々は仏さんの光に、誰もが平等に照らされているのです。

幸せになるのか、ならないのかは私たち次第なのです。

光合成しましょう。

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