住職の日記

個性をベースに

個性をベースに

雨に濡れた利休梅の花。

今年は雨に濡れた花を楽しみますかね。

さて、これだけ物や情報が行き渡ると、リアルの世界も変化を強いられていき

もう余程そこに行く理由や魅力がないと、行動動機に繋がらなくなっていきます。

すごい時代だと思うとともに、個性を出すことが必須になっていくと思います。

何故なら普遍的な物は、殆どネットや大きいスーパーで満たされていき

もうそこに行く用事がないからです。

言い換えれば用がないから行けないのです。

そこで、その人の好きな事や、その土地に持っている特色を全面的に発信すれば

まぁすべての人は反応しないでしょうが、「行っていみたいなぁ」と動機を起こす人も

出てくるのです。

そして、個性はなんの投資もすることなく、すでに持っているもので尚且つ

唯一無二の存在であり、それを超えるものはネットであろうとなんであろうと

現れる事は無いのです。

例えば、地蔵寺というお寺は全国的にたくさんありますが、この「大草」の地にある地蔵寺は

当山だけなのです。

この「大草」にある「地蔵寺」はどこにも替えが効かないのです。

それだけでも、まず価値が高まるのです。

「そんな事当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが

そういった本質から入ることが大切です。

個性、唯一無二と言うと、取ってつけたような事したり、強く意識して行動を変えたり

することによって、生まれると思われる人が多いのですが、それはあまり個性とは言いません。

そのままでいることが十分個性で、奇抜になることではないのです。

後は、そこからできる事を上モノを乗せていけば、この世で唯一の存在の上に

多様性も加算され唯一の存在でありながら、様々な物に対応も出来るのです。

個性を出さなければ、上モノだけでは選ばれなくなると言うより

選べなくなり、行かなくなるというより、行けなくなるのです。

個性は人は生きている内は、町は壊さない限りは、永遠不変の存在なのです。

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