人生は「不味い!もう一杯」だ
蜘蛛の巣が。
蜘蛛の巣は非常に丈夫にできていています。
さて、今はいろんな情報が瞬時に共有できる豊かな時代ですが
智慧が無いと、盲信や余計な悩みを生み、心穏やかに生活できません。
例えば、「好きなことをしろ」「個性が大切」と言いますが、確かに大事なことですが
前提が殆ど抜けています。
つまり、「(やることやって)好きなことしろ」とか「(誰にも迷惑かけない様に)好きなことしろ」などと、
前提が抜けている虫食い情報が多いように思います。
ですが、世の中の殆どの人は、そこまで丁寧に教えてはくれません。
従って、先ほど申しましたように、虫食いの部分は自分の智慧で埋めるしか無いのです。
そうでなければ、ゆらゆら情報に振り回されてしまいます。
そんな中、昔の青汁のCMのキャッチフレーズで「不味い!もう一杯」ってCMありましたが
今でも鮮明に覚えています。
「不味い?なのにもう一杯?」と非常に子供ながら不思議に思いましたし
どんなけ不味いのか飲みたいとも思ったくらいです。
でも、勇気がいることですよね、これから売ろうとしているのに「不味い」って
しかし、このCMのおかげで青汁は世に広く広まっていったと言われています。
こうした、弱さとか、影の部分も開示する情報って今は少ないように思えます。
今流なら、「青汁なのに美味しくて飲みやすい」「簡単に○○できる」など、ある意味消費者に媚びた
プロモーションの仕方が多いですね。
でも、「何で青汁が美味しいの?」「何で簡単に○○になれるの?」と言った、もやもやは残りますが
智慧のない人はその情報に魚竿して、次の日にスーパーから寒天やりんごが消えたりして何かが
ヒーローになり次の日には何かが悪者にされて、無慈悲に干されている。
これって楽しいのですかね?
自覚が無いから尚更怖いのですが。
いずれにしても、智慧がこれからの時代、大切になり、それがなければどうしたって快適には生きていきませんよ。
例えば「人生は楽しいハッピー」という情報が流れますが、我々は何人も免れない生老病死の四苦、
おまけに「愛別離苦」という 愛する者と別離することと「怨憎会苦」という 怨み憎んでいる者に会うことと
「求不得苦」という 求める物が得られないことと「五蘊盛苦」という 人間の肉体と精神が思うがままにならないという
四苦がついて合計八苦に包まれているのです。
愛する人と別れる事がハッピーで楽しいのでしょうか?老いて体が思うように動かないことがハッピーなので
しょうか?
残念ながら「人生はハッピーで楽しいもの」という情報は、虫食い情報であります。
お釈迦様も「一切皆苦」とも申してますように、この世は苦に満ちているのです。
苦は無くなりはしませんが、その苦を度す事によって、喜びや嬉しさがこみ上げてきて、
初めて人生を楽しむ事が出来るのです。
こうした、智慧がなければ「もっと楽しいことを」と貪りエスカレートしていき自他共に不幸になっていくのです。
つまり、苦味を理解して初めて、人生を楽しめると言うことなのです。
従って、人生とは「不味い!もう一杯だ」の一言に要約されているに思います。
このキャッチフレーズはこの世の真実を謳っているので、虫食いではない情報です。
でもまぁ、今こんな骨のある情報は殆どありませんから、智慧を灯火にして
自分を拠り所としていきましょう。
そうしなければ、蜘蛛の巣(WEB)に絡まったままになります。