住職の日記

互いに施し合う

菩提樹の花に蜂が群がっています。

花は蜂に蜜を与え、その代わりに体に花粉を授粉してもらい

遠くまで運んでもらい、繁栄の手助けをします。

誰かの喜びが、誰かの悲しみになるのでは穏やかではありません。

なるべく皆が満たされ、幸せになれる様になれたらいいですね。

‥利益という言葉は企業の利益などお金が儲かった分を一般的に使われますが

実はこれは仏教から来ている言葉でして、

利益は他の人を益するという意味があります。

もちろん、自分の功徳を得る事も大切ですが

それだけでなく、他の幸福も同時に考えなければ

穏やかになりません。

「利益を上げろ!」と会社などで普段使われている

事もあるでしょうが、言い換えればそれは

他の人を益する事であり

利他の心が無ければ利益は上げれません。

それは度外視して、自身の幸福だけを追求すると

周りも不幸に、そして最終的には自分も不幸になるのです。

自利利他円満と申します様に、自分と他の人が幸せになる手段を選択したいものです。

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