ガラスに張り付いたやもり。
夏の風物詩です。
我々人間は自然にとって脅威でもありますが、こうしてその人間の存在を利用して
餌をホイホイ捕まえている存在もいます。
互いに嫌い合い排除するのではなく、互いに受け入れあい成長しあう事が大切ですね。
…仏教には「相互供養」と言う言葉があります。
その名の通り、互いに供養しあう事を言います。
我々は仏様に手を合わせ供養をしますが、実は自分も仏さんに供養されているのです。
つまり、我々も仏さまの一部という事です。
我々の世界は識によって作られていきますが、「自分が偉い」とか「自分こそすべて」と言う
謝った認識を持つと、排他的になったり、時には暴力までに発展していきます。
ですが、こうした供養をする事で、この世に存在している物は全て仏であり
尊いのだと、その誤った識をただすことが出来るのです。
「これが唯一の答え」「これだけでいい」確かに素晴らしい物に出会ったときはそう認識
してしまいがちですが、この世には多種多様の考えがあり、絶対の答えはありません。
自分の好き嫌いで「最高」「最低」と決めつけてはいけませんね。
ですから、こうして供養する事によって「ワン・オブ・ゼム」と言う自分は全体の一部であるという
謙虚な心を保つことができやすいのです。
自分に染みついた汚いプライドを捨てる事で、周りはいろんな色の花に囲まれるのでしょう。