こうした自然を前にすると、言葉で悟りの世界を説明する必要はありません。
もうすでに、その目の前に広がっているので。
ということは、自然豊かな日本に生まれた我々はすでに悟りの世界にいるってことですね。
しかし、今はそうした自然と人間との隔たりが大きくなって来て
そして、情報や物で溢れ、余計なものに埋もれてしまい
悟り(幸せ)の世界を感じにくくなってしまったのです。
ですから、どれだけ物質的に豊かになっても幸福を感じないのです。
だからこそ、仏教が必要なのでしょう。
そうした、仏の教えは心の迷いを払い、すでに我々は悟りの人(幸せなんだ)と
思い起こす事ができるのです。
つまり、仏教は心のスイーパーですね。
今の世界の情勢を見ていると、戦争やテロが横行していてとても心が痛むのですが
それとは裏腹に、日本は今紅葉シーズン真っ只中であり、穏やかな時が流れていて
とても、同じ世界で、同じ時間を過ごしているとは思えませんね。
もちろん、日本にも問題が無い事はないのですが、こうして自然に囲まれ穏やかな時を
過ごささせていただけるだけで、すでに幸福なのです。
問題はあるにせよ、悟りから入ることが大切なのです。
いちいち今を末法の世にして、改革しなくてもいいではないでしょうか。
そんな事しなくても、今目の前に悟りの世界が広がっているという
事実を感じることが大切なのです。
不足を感じるのではなく、今目の前にあるものに感謝ですね。
足るを知る事が大切ですね。
「幸せの青い鳥」の話のように、幸せは既に目の前にあるのです。
日本の今の一番の問題は経済でも政治でもなく、心のあり方なのでは?