ハマボウの花が咲き出しました。
ハマボウの花は一日花なので
夕暮れにはこんな感じに萎んでしまいます。
…覚りは目覚めとも言います。
反対に覚れてない者は夢者と言うそうです。
生きながらにして夢の中と言うことです。
つまり覚ったものはその夢から覚めたことを言うのです。
我々は、煩悩に翻弄され、ありもしないものに
執着し苦しみが生まれ、知らず知らずのうちに
我が身を焦がしてしまいます。
もし、自分がこのハマボウの花の様にいつかは散ると
つまり無常であると本当の意味で悟れたならば、
その苦しみに囚われることは無いでしょう。
無いものをあると信じ込み、反対にある物を
無いと信じ込む、全てが転倒して生きている事は
目隠しして道路を歩くぐらい危険であります。
夢から目覚め、不退の地へ行きたいものです。
「明日ありと思う心の仇桜」