住職の日記

ゆっくりでいいので…

ゆっくりでいいので…

こんばんは。

今日は寒かったですね。

特に朝。

それもそのはずで、今朝うっすらですが雪が積もっていました。

しかし、冬の朝は体が寒くてしびれます。

でも、そんな中カンザキアヤメが寒さに負けず咲いておりました。

四季桜も。

自然はどんなに寒くなろうと雪が降ろうと、その歩みを止めません。

それに比べ我々は「自分の都合」によって、止めたり、急に走り出したり

安定していません。

何かを得るために行動する。という事は一時的な動機にはなるのですが

それが満たされたり、または飽きたり、と継続が中々難しいのも事実であります。

従って最終的に継続出来るのは、方便そのものに因の根が降りている場合です。

そうすれば、何かを得られなくても、寒かろうと、何がどうしようと

その行動そのものが目的ですから、止まることが無いのです。

花がこうして行動を止めないのは、無常を自覚していて、自身の与えられた命を

燃やすことを究竟としているからなんだと思います。

ですから、寒かろうと雪だろうと関係ないのです。

その為に、大地に根がおりて、葉で光合成を行っているのです。

もちろん、花が咲くのに水や栄養は必要の様に、物やお金は必要ですが

その為だけに行動しているのでは、良いとか悪いとかではなく、継続ができなくなるのです。

この世界を突き詰めていけば、何が残るのか?それは言うまでもなく方便です。

地球は回り、太陽は回り自然は移ろいでいき、我々人間も例外でなく、休むことなく心臓は動き呼吸をし

と、すべて動きの中に命が有るのです。

従って、歩みを止める事は、その真理に反した事になるので不具合が生じてしまうのです。

ですが、だからといって急に走りだしてもバテるだけなので、ゆっくりでいいので歩み続けていきましょう。

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