住職の日記

もうデジタルもアナログもない

もうデジタルもアナログもない

私たちが身を置くこの世界は、仏様の世界であります。

ですから、仏の世界と人間の世界を変に分け隔てをして、仏の世界を死後だけに置くと、我々の生活の至る所に不具合が出るのは当然と言えば当然です。

仏の世界において、言動がおろそかになれば、自分は不幸になっていきます。

しかも、自らそうさせているのですから、どうにもなりません。

よく、「デジタルよりも、アナログの方が大切なんだ」と言われる方がいますが、アナログとデジタルを分け隔てする事は無意味と言えましょう。

デジタルは悪い物。

アナログは良い物。

こういう決めつけがあるのでしょう。

その決めつけは、先ほども申しました通り、仏の世界においては、自ら苦しめる行為となります。

新しい物を毛嫌いする事は、未来を無くします。

そうすれば、過去に何やっていても、もう関係ありません。

新しい物を否定すれば、今を失いますから。

継続も、挑戦も無くします。

また、逆に新しい物にとらわれ、流される事も、まずいです。

今までの事があっての今ですから、それらを無くせば、基盤が緩み安定はしません。

よって、もうデジタル、アナログ、新しい、古いは関係ないのです。

すべてが尊いのです。

なぜなら、仏の世界だからです。

すべての物に仏性が宿ります。

何かを意味無く、分け隔てする事は=自分を苦しめるという事になります。

赤い山茶花が美しいです。

冬らしくなりました。

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