住職の日記

ふきのとうの天ぷら

春らしくふきのとうの天ぷらです。

この苦味がとても美味しいです。

…しかし、このふきのとうを「苦い」と思って食べなければとてもじゃないですが

食べられたものじゃないですよね?

ふきのとうはほろ苦いものだと思っていただくので、おいしくいただけるのです。

…それは我々の人生でも同じ事が言えると思います。

人生は「楽しいもの」だと思って生きていけば、とてもじゃないですが

生きられたものじゃありません。

何故なら生老病死の苦しみがこの世にはあり、それは何人も免れることはできないのです。

まさに苦海なのです。

ですから、この世は前提として、理不尽で苦しい世界だと思って生きていくことが

大切になるのです。

そう心構えがあれば、最低でもそれらに遭遇した際に受けるショックは多少は少なくなるでしょう。

そして、そんな苦しい中でも、自分の好きな事を織り交ぜながら、道を作りこの苦海を避けることは

できませんが、度すことは可能なのです。

ですから、その困難を超えて自身の行いを成就させていくことこそが

真の「楽しい」であり醍醐味であるのです。

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