住職の日記

ちゃんと光と闇が見えてますか?

ちゃんと光と闇が見えてますか?

るりまつりが綺麗です。

日差しは確かに強いですが、風が涼しく快適です。

さて、いきなりですが、私たちが生まれて来る前の記憶ありますか?

全くわからないですよね。

例えるならば、深い暗い闇の世界でしょう。

しかし、今こうして因縁がありこの世に生まれてきました。

つまり、今我々は光に照らされているのです。

そして、それは僅か数十年という儚い時間であります。

ではその先は?というと、生まれる前の深い闇の世界に戻っていくのです。

しかし、我々は三妄(心の迷い)に囚われてしまい、折角浴びている光に気付かず

どこか遠くに光の楽園が存在していると、光と闇のあり方が顛倒している事があります。

だから、時間を無駄に消費し、愚痴をこぼし、あるかどうかわからない遠くに存在する楽園に憧れ、

自らを霧や雲で多い、光の世界で闇の住民となるのです。

それでは、折角の命が勿体ありません。

花をご覧ください。

我々よりもうんと短い命を、あれこれ文句言わず全うしているではありませんか。

言わずというよりも、そんな暇はないのでしょう。

だから、この「空」の世界に「美しい花」が創造されるのです。

ただ、この世は光の世界とは言うものも、忍界である事は間違いありません。

従って、三妄の霧に惑わされ深い森に迷い込まない為には、法を頼りにしましょう。

法とは仏の教え、それは即ちこの宇宙の真理であります。

それを灯りにこの世界を歩んでいけば、霧が晴れ迷いの森にはまらなくて澄むのです。

それ以外を頼りにすると、光が闇に、闇が光に、逆さまに見えてしまう迷いの世界にたどり着いてしまいます。

法を頼りにし、歩んで行きましょう。

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