住職の日記

その間に何するのか?

その間に何するのか?

今日は立春。

いい天気で風もなく穏やかな幕開けです。

幸先いいですね。

さてさて、こうして新しい年が始まりました。

しかし、裏を返せば終わりに一歩近づいたとも言えます。

何でも始まりがあれば、終わりがあります。

つまり、その間に我々は何するかが大切なのです。

何するか?もっと言うと何の為に生まれてきたのか?

その答えは、それぞれ違います。

我々に生を授けてくれた仏様はそれぞれにミッションを与えておられるのです。

それを、「仏性」と言います。

つまり我々は皆仏の子なので、その性質が平等に備わっているのです。

従って、それに生きている間に気づき、発芽させ花をさかせてあげることが

仏様の真の願いであり、世にとっても一番良いことなのです。

それに気づかず「自分にはなんにもない」「あいつは良いな」と僻みや妬みに明け暮れて

いては非常に勿体無いのです。

勿体無いとはせっかくの命が勿体無いのです。

こうして人として生を授かり、さらに仏法に触れやすい日本に生まれたことが

どれくらい幸せなことなのか。

それに気づけないというのなら、余程慢心しているとしか言いようが無いのでしょう。

その為には「こうでなければならない」「ああでなければならない」などと三妄による

自動思考を捨て、ありのままを受け入れて行きましょう。

「なんと無力だ」「悲しくなるくらい無力だ」と自分の力に絶望するかもしれません

だからこそ、大きな力が生まれてくるのです。

させて頂くという謙虚な心が生じるのです。

そこからが、本当の意味でのスタートなのです。

時間を無駄にしないためにも、「無常」を自覚することが大切なのです。

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