住職の日記

すでに満ち足りているのです

すでに満ち足りているのです

まんまるな紫陽花。

この世界を形で表すのなら、間違いなくこの円だと思う。

過不足なく、洗練された美しい円が世界です。

その世界で、過不足があると感じているのは我々の意識だけなのです。

よって、そのはみ出した意識さえ削いであげれば、円満になるということですね。

そこで大切なのは、他のために尽くすことであります。

他の為に行動すれば、例えその見返りが自身に返って来なくても、その施しを受けた人は

必ず誰かに返します。

それはゆくゆくは社会に還元されていき、巡り巡って最終的に大きな利益として自身の所へ還ってくるのです。

すべては円の様に繋がっているのです。

そして、反対に施す心を忘れて、自身のことだけを考えて行動すれば途切れて、または弾かれて

穏やかな円にはなりませんね。

そして、これは一回や二回ではいけません。

それを継続してこそ意味があるのです。

例えば、お遍路でも88番についたら、また一番札所からお参りされる方がおられるのですが

本能的にそうした事を感じられているのだと思います。

こうして、クルクル何度も周り、自分がそのこの世の真理に合わさっていくという「実感」があるのでしょう。

また、そうした仏法(真理)に従う姿は、人々に安心を与えますから、これも全てリンクしているのです。

そうした、リンクされている行動をすれば、無駄な油(こだわり)が落ちていき、この世の循環に溶け合っていくのでしょう。

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