住職の日記

この世は花に包まれている

この世は花に包まれている

つつじが咲き出しました。

もうつつじの季節になりました。

これからどんどん暖かくなりますね。

さて、花と言っても花の形、咲く季節、香り等々それぞれ違います。

それは我々人間も同じで、一人として同じ人はいません。

育った環境、考え方、交友関係、知識それぞれ違います。

という事は、花木の様に太陽の光、水、二酸化炭素、つまり自分の身の周りにあるものを感謝し享受することにより、自分オリジナルの美しい花を咲かすことが出来るのです。

独自のとかオリジナルのと言いますと、何かとんでもなく特別な事をしなければならないと思われますが

そうではなく、その人を取り巻く環境はその人だけしか持てないものです。

その環境に慈眼をもって接し、栄養を吸い上げることが大切になります。

しかし、それらをあえて感じまいとし、隣や、遠くを見つめては、ここにはない遠くに存在しているかどうかわからない幸福を追い出します。

それでは、種が見つからないどころか、花は開かずじまいで生涯を遂げてしまいます。

我々衆生が自分に備わっている、種に気付き花を開かそうと努力をするならば、この世は、何億種類もの花で彩られることでしょう。

「○○がなければ幸せになれない」「○○でなければ幸せになれない。」こういった常識とされる物に照らし合わせて、ダメだと決めつける自動思考をやめましょう。

まだ見ぬ花はこうした自動思考によって摘まれているのですから。

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