住職の日記

こちらも大きくなりました

こちらも大きくなりました

こんにちは。

今日もいい天気です。

本当に梅雨なんだろうかと思う、今日この頃です。

さて、境内の休憩場のツバメも大きく成長しました。

こちらは三羽いますね。

そういえば不思議だなと思っていたのですが、何故ツバメは玄関など人の出入りが多い所で巣を作るのかなと。

そこで調べましたら、巣や卵や雛を他の鳥や蛇から守る為に、人間をガードマンのように利用しているそうです。

人の出入りが多い所はカラスやスズメなどが近づかないからそうです。

だから玄関などに作るのかぁと納得です。

ツバメは非力な分、人間の力を借りて巣を作っているのですね。

正に支え合いの精神です。

自分で出来ないことを、人に支えてもらう。

そしてツバメが来ると幸せになるといいます。

これはツバメが玄関の中に作ることが多いので、当然玄関を開けっ放しにしとかなければなりません。

という事でツバメも入るが、人も入りやすいのです。(空巣にはご用心)

つまり、人が来れば福も舞い込んでくるということです。

もちろん、福だけで無く、わずわらしさもあるでしょう。

ですが、損しまいと、玄関をさっさと閉めますと、

損しなくても、得(徳)も得られない人生です。

そこで、アレルギーの話に変わります。

アレルギーは特定の抗原に過剰に反応して、体にアレルギーの症状がでるのです。

また、我々が育った環境にも原因があるのでは無いかと言われています。

色々説がありますが、簡単にいうと乳幼児にあまりに清潔すぎると、アレルギー体質になりやすいのだということです。

あまりに清潔、潔癖になるまでにして環境を整えると、免疫が出来ず、大きくなってから過剰に反応して辛いアレルギー反応を起こしてしまいます。

そこで、先ほどのツバメの巣に戻ります。

玄関をピシャッと閉めて、自分の交友関係や家族以外の人間とあまり触れ合わない環境に育ったらどうでしょう。

先ほどのアレルギー同様、抗体が出来ず、今言われているコミニケーション不足にも繋がっているかもしれません。

または、自分では絶対ない、そんな隙は無いよっと思われるかもしれませんが、それが原因で精神病になることも
考えられます。

隙間が無い、完璧な物の方が崩れる時は崩れやすいです。

よってツバメを玄関に迎えると幸福になるという俗説は理に叶ってると言えます。

自分の好きな人だけ、家族だけと限られた環境に育つと、後になって様々なアレルギー症状がでてしまいがちです。

ですから、ツバメが来るということは、心の玄関を開け様々な人とコミニケーションする事を学ぶ事になります。

そして生き物の命の尊さ、そしてたまに蛇に襲われ全滅したりして、死と弱肉強食を学び、そして最後まで卵を守ろうとして闘い殺された母親の鳥を見て母の偉大さを知り、子供が大きく成長した事に感動し、そして翌年、その子供がまた一回り大きく成長して帰ってきたことに感動したり、また卵が孵ってと私達人間が何故先祖を敬い、命が大切なのかを学びます。

ツバメと人間は私達は知らないだけで、信頼関係で結ばれています。

私達はそうで無くても、少なくともツバメは私達を信頼しているのです。

そこで、ぱっぱと巣を払い追い出せばそれまでですが、ツバメは必ず私達を幸せにしてくれます。

つまり仏様と一緒なのです。

仏様の前で、修行するから私達は幸福に気づくのです。

ツバメがきている間、戸が空いてますし、フンが汚いですが、それを掃除をしたり、こころの玄関を開け普段の交友関係以外の人と関わり、様々な事を学び幸せになりましょう。

ツバメが自分の幸福に気づかせてくれます。

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