住職の日記

こだわりをなくし、受け入れる

こだわりをなくし、受け入れる

こんにちは。

セイヨウボが咲いてます。

西の王様の母と書くそうです。

綺麗な花ですね。

さて、知多四国には昔に比べれば、かなり参拝者は減りましたが、沢山の方が参拝にこられます。

知多四国は今から二百年以上前に、できました。

弘法さまの霊場なので、真言宗だろうと思いの方もおられるかも知れませんが、そうではありません。

九宗十一派あります。

98札所中30数件が真言宗で、後は違う宗派です。

そして、これらのお寺は知多四国が出来るから、建てたお寺ではありません。

もともと、知多半島の各地域にあったお寺に、弘法さまを祀って頂いて霊場ができました。

よく考えてみれば、すごいことですね。

これが互いに、弘法さまの霊場なので真言宗に限るとか、他の宗祖を何故祀らなければいけないの?とこだわりを持っていたら、年間こんなにも知多半島の各地域に人は訪れなかったと思います。

知多半島全体のことを考えたら、霊場を作るということは、本当に大きいことです。

こうして、互いにを受け入れて豊かな霊場そして、豊かな知多になったのではないのでしょうか?

頑張ることは大切ですが、1人だけの頑張りでは中々大変です。

世の中見渡しても一部の人の変なこだわりが衰退に繋がったり、寂れていく原因になっているんではないかなと思います。

他を認め受け入れることにより、人も町も豊かになります。

もうすでに、知多半島が証明している様なものです。

そして、何よりこの霊場を作るに当たり、相当苦労はあったでしょうが、もともと地域にあったお寺を利用したので建物などへの多大な投資はありません。

それで、これだけの人を集められるのはすごいことだと思います。

互いに、存在を認め、慈眼を持って接すると無駄もないのですね。

智慧は素晴らしい。

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