住職の日記

お釈迦さまの成道を助けた楽器 鈸

おはようございます。

今日の朝は涼しいですね、ここ数日暑い日が続いていたので助かります。

さて、よくご法事などの後参列者の方に「あのすごい音のするシンバルみたいな物はなんですか?」とよく聞かれます。
シンバルみたいな物これは「鈸」と言います。「はち」と読みます。

私も昔から当たり前のようにうっていて「鈸」について探究もしたこともありませんでした。

そんな時、部屋の整理をしていたら本山から送られてきた本に鈸について詳しく書かれておりましたのでせっかくなので説明させていただきます。

この「鈸」には次のような云われがあります。

お釈迦様が菩提樹の元でお悟りを開こうとしていたところ、悪神のマーラが現れてお釈迦様の成道を妨げようとしました。

その時、天から帝釈天そして眷属の乾闥婆が駆けつけて帝釈天が仏の徳を称える讃(声明)を唱え、音楽神の乾闥婆が鈸を打ち鳴らしました。

すると、天空に仏法守護の大音声が鳴り響き悪神のマーラは立ち去りました。

そしてお釈迦様はお悟りを開かれ仏教が広まったと言われております。

お釈迦さまの成道を助けた楽器の鈸。

この鈸は私たちを悪神(心)から護ってくれる素晴らしい楽器なのですね。


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法要の最中にお堂に鳴り響く音は仏法守護の音だったんですね。

もう学生は夏休みですね、夏を楽しんで下さい。

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