住職の日記

いつかは大海に至る

いつかは大海に至る

こんにちは。

今日は一日雨です。

本格的に降ってきました。

おそらく水不足は解消でしょう。

さて、川の水は止まる事なく流れていき、最終的には海に至ります。

これは世の相そのものです、そして私達人間の人生そのものです。

時間は止まる事なく流れていき、私達の命もまた一緒です。

私達の命も水の流れの様に早く、あっという間に流れていきます。

ですから私達は、この一瞬を精一杯楽しまなければなりません。

密教の世界観では、私達人間が光を浴びるのはほんの数十年という僅かな時間です。

ですから、私達人間は僅かな時間に色々と楽しまなければならないので結構忙しいのです。

楽しいとはその反対の苦しみ、苦労があって成り立ちます。

つまり楽しむということは、努力をするという事です。

何かを乗り越えた時に本当の人間の幸せが待っているのです。

楽しみましょうとは、何もしないで「あはは、あはは」と楽しむという事ではなく、目の前の困難を乗り越えた時の喜びや、つらい状況を切り抜けられた時に味わう達成感の事です。

楽しみましょうとは、努力しましょうという事です。

努力しましょうとは楽しみましょうです。

努力もなく楽しむ事は、まずありえません。

春何故みなさん楽しそうな顔をしているのでしょう。

それは寒い辛い冬があるからです。

その冬があるから春が暖かく、様々な花が開き、町が浄土と化すのです。

冬=苦労がなかったら春=幸せは認識すらできないでしょ。

こうしているうちにも時間=水は流れていきます。

焦る必要はないですが、ぼっともできません。

ですから自分に与えられた事を、楽しみましょう。

久々に雨に濡れた紫陽花です。

この紫陽花はオタフクという紫陽花です。

梅雨らしくなってきました。

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