住職の日記

あるがままに…

あるがままに…

ハナミズキの葉が綺麗にリンゴみたいに赤く染まりました。

ここのところ境内の木々の紅葉が一気に進みました。

日中過ごしやすく、そして紅葉も綺麗な季節ですので、この時期は出かけるには最適の季節ですね。

さて、この紅葉なんか見ていると正にこれが「あるがままに生きる」ってことだなぁとしみじみ感じます。

ここ数日気温が下がり、そしてこれらの葉ももうじき散っていきます。

美しい紅葉はこうした状況が生んでいるのです。

「あるがままに生きる」とは与えられた状況状況を受け入れ、生きて行く事です。

我々衆生(人間だけでなく、動物など他の生命も含まれている)はいずれはこの世を去っていきます。

老病死の苦しみは無常の世のに置いて、避けられない事なのです。

だからそれらをどうかしようとして、「自分の」思うがままに生きようとすると

苦しみが生まれるだけで、何も解決しません。

そもそも空の世界で自分なんて存在は最初から無いのですから、当然と言えば当然ですよね。

従って、謙虚に与えられた状況をあるがままに受け入れ、生きる事が大切になります。

そうすると、自他共に心が穏やかに生活が出来るのです。

紅葉の様にその与えられた状況をあるがままに受け入れ

散るその瞬間まで穏やかで美しくいたいですね。

その姿は間違いなく仏です。

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