住職の日記

限りがある中で

限りある中で

昨日はこんな感じでしたが

今日はさすがに溶けました。

蕾も膨らんできて、確実に春に近づいてます。

昨日四季は我々を旅に連れてってくれますと申しましたが、その言葉通り一日にして別の世界になりました。

四季は止まることなく、徐々にですが、確実に次の季節へ次の季節へと移り変わります。

まだ、日陰の場所は雪が溶けてないところもありますので、足元にくれぐれも気を付けてください。

さて、例えば皆さん「90分ケーキ食べ放題」のお店に入店したらどうしますか?

もちろんおなかがいっぱいになるまで、ケーキを一生懸命食べますよね?

何故一生懸命食べるのかと言うと、時間に90分という限りがあるからです。

限りがあると知っているから、一生懸命になるんですね。

上の写真の通り、これから春を迎え様々な花が開花します。

ですが、花木は数日間咲いて、散っていきます。

その儚い時を花木は精一杯、謳歌しているのです。

他の花を羨んでいる暇はありません。

私たちの人間の命も永遠に続くわけではなく、平均しますと数十年という儚い命なのです。

目を背けたくなる気持ちもわかりますが、実際これらは逃れられない事実です。

ではどうするか?

花木の様に精一杯自分の道を歩む事です。

限りがあると知れば、他の人がとか、過去がとか、未来がとか、そんな事言ってられませんよね?

自我が離れ、今に集中できます。

そうした事実から目を背け、ただ単にポジティブシンキングになっても何の解決にもなりません。

いずれは、避けて通れない「生老病死」の壁に当たり、プジティブシンキングだけでは通用しなくなるからです。

全てを受け止めた上で進まないと、時間を無駄に消費してしまいます。

ケーキの食べ放題は「90分」という制限があるから一生懸命食べるのです。

なかったら、そんな一生懸命食べるでしょうか?

限りがある中生きていると自覚がなければ、本当の「楽しむ」は味わえないです。

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