本質は一緒でも
こんにちは。
今日は大荒れの天気となりました。
二日前に、くるま六地蔵めぐりで、豊浜の海に訪れた時に撮った写真です。
白波ひとつない海でした。
今日は大荒れなんだろうなぁ…。
さて、風が吹き、海が荒れても、風がやめば元の通りの穏やかな海に戻ります。
波があっても、渦が生じても、穏やかでも、それは現象が違うだけで「海」という「本質」は変わりません。
時に私たちは現象の方に目が行きがちになり、本質を忘れてしまう事があります。
じゃあ、現象は人を惑わす、悪い物かと言うと、そうではなくとても大切な物であります。
「そば自体はうまいもんじゃない、そばは客にどのよう食べさせるかが重要なんだ」
これは何かの映画かは忘れましたが、その映画のワンフレーズなのですが、確かに、そばってそのままでは美味しい物ではありませんよね。
出汁の味や香り、お店の雰囲気、様々な物で、そばを演出するのです。
例えば、皆さんが、居酒屋さんに行ってビールを頼んだとしますよね?
通常なら、冷やしたジョッキにキンキンに冷えたビールを想像しますよね?
それが常温だったらどうします?
「何だこれ?!」となりますよね?
ですが、どちらも同じ「ビール」です。
そして「ビールは冷たい物だという思い込みをしているから悪いんだ。」と店長に言われたら
多分、その店には二度と行きません。
ビールを「冷やす」という現象を加えることによって、スカッとのど越しのいいビールが提供ができ、人が幸せになるのです。
これは極端な例ですが、本質は一緒だからと言って、そのままでいいってわけでもないのです。
もちろん、本質を忘れて、現象に惑わされることもダメです。
本質をしっかりとらえて、それをどのように演出するかが大切です。
よくブティックなんか行くと、店内にかっこいい音楽が流れていて、マネキンに間接照明を当てられていて服と言うものが演出されています。
「この服を買うと、こんなすばらいしいライフスタイルが得られますよ」と言う、演出です。
ですが、これがただ単にたたまれて陳列されていて、照明もなくただの蛍光灯で、音楽もなかったら、買う気はかなり少なくなるでしょう。
本質は「服を売る店」と一緒なのに、おそらく売り上げは全然違うでしょう。
私たち人間も、皆それぞれ人間という本質は変わりません。
であるならば、後は自分の魂を自分のありたいように表現することが大切です。
それが個性となり、唯一無二の存在になり輝くのです。