カンヒザクラが満開です。
本当に鐘状の花です。
一説には寒緋桜の名称は元は「寒緋」ではなく、「緋寒」だったそうで、緋寒桜だと
彼岸桜と呼び名が類似してややこしくなるために、ひっくり返したと言われています。
…戦いにおいて相手を負かしても勝者になっても、それは善の行いではありません。
本当の善の行いはなるべく戦いは避けて、互いを活かす事に有ると思うのです。
その為にはどれだけ譲れる心をもっているか?ですね。
…その昔真言宗の中興の祖である覚鑁上人は、旧体制の妬みからくる高野山での争いを避けるため
紀州は根来に寺院を移しました。
せっかく高野山の座主についたのにも関わらずあっさりと譲り、根来寺を建立して
法灯を守り続けました。
本当の目的は何なのか?
それは穏やかに皆が生きていくことでありますよね?
それを、目先の利益だけに目が眩み、多くの犠牲を払うことは善い行いとは言えませんね。
その為には極力争いを起こさないように務めることにあります。
ただそれにはそれなりの心の広さを持ち合わせていないといけませんから
修練を積み、心を練り上げて強くなくてはいけません。
ですから、相当困難なことですね。
寒緋桜の花だけ見ると鮮やかで華やかな印象を受けますが、こうした内面は強く謙虚で美しいのです。
少しでいいので見習いたいものですね。